古本屋の覚え書き

古い書評&今週の一曲

「戦争は万物の父である」

「戦争は万物の父である」
 ──エフィソスのヘラクレイトス(紀元前540〜480年)


「ボルジア家の統治下にあった30年のあいだに、イタリアじゃ戦いやテロや殺人や殺し合いが起こっていた。しかし同時に彼らはミケランジェロレオナルド・ダ・ヴィンチの他に、ルネッサンスも生み出したのさ。ところがスイスの同胞愛、そして500年の平和と民主主義はいったい何をもたらした? 鳩時計だけさ」
 ──映画「第三の男」のハリー・ライムのセリフ


「私は、平和の長さというものは敵に与えた壊滅と正比例する、という原則を信じている。つまり敵に与えた打撃が激しいものであればあるほど、敵が静かでいる期間が長くなるということだ」
 ──ミハイル・スコベレフ将軍


【『戦略の格言 戦略家のための40の議論』コリン・グレイ/奥山真司〈おくやま・まさし〉訳(芙蓉書房出版、2009年)】


戦略の格言―戦略家のための40の議論