原子の99.99パーセントが空間

 原子は直径約10万分の1ミリで、全体の99.99パーセントが空間だ。原子を一定の率で拡大して描く場合、原子核を1センチとすると、電子は髪の毛1本の直径にも満たず、原子全体の直径はサッカー場の長いほうを横にして30面並べた長さを超える。そしてその間には何も存在しないのだ。人の体のいわゆる質量と空間の関係は、2000億対1と考えられている。アインシュタインの計算によると、地球上すべての人のすべての原子の間にある空間を取りのぞいてギュッと凝縮させると、野球のボール大のものができる(重さはボールどころではないが)という。


【『本当にあった嘘のような話 「偶然の一致」のミステリーを探る』マーティン・プリマー、ブライアン・キング/有沢善樹、他訳(アスペクト、2004年)】


 物理状態を拡大すると、空(くう)なる世界が現出する。俺たち、スカスカってわけだよ(笑)。つまりブラックホールとは空間が存在しない世界なのだ。


本当にあった嘘のような話 (アスペクト文庫 B 19-1)