古本屋の覚え書き

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『努力論』幸田露伴(岩波文庫、2001年)



努力論 (岩波文庫)

「努力している、もしくは努力せんとしている、ということを忘れていて、我がなせることがおのずからなる努力であってほしい」。何かをなそうとしても、ままならぬことの多いこの世の中で、いたずらに悩み苦しまずに、のびのびと勢いよく生きるにはどうすればよいか──達人露伴の説く幸福論。