古本屋の覚え書き

古い書評&今週の一曲

『自動車の社会的費用』宇沢弘文(岩波新書、1974年)



自動車の社会的費用 (岩波新書 青版 B-47)

 自動車は現代機械文明の輝ける象徴である。しかし、自動車による公害の発生から、また市民の安全な歩行を守るシビル・ミニマムの立場から、その無制限な増大に対する批判が生じてきた。市民の基本的権利獲得を目指す立場から、自動車の社会的費用を具体的に算出し、その内部化の方途をさぐり、あるべき都市交通の姿を示唆する。