身体性と言葉との乖離


 悟りを言葉にすることはできない。

「あなたはいつ呼吸することを覚えたか言えますか? 言えないでしょう? 気がついたら息をしていたはずだ。僕は学校にもろくに通わなかった。本も読まなかった。でも確かに、僕は答えを知っていたんです」


【『ぼくと1ルピーの神様』ヴィカス・スワラップ/子安亜弥〈こやす・あや〉訳(ランダムハウス講談社、2006年/ランダムハウス講談社文庫、2009年)】


ぼくと1ルピーの神様 ぼくと1ルピーの神様 (ランダムハウス講談社文庫)
(※左が単行本、右が文庫本)