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南ア・マンデラ氏の新刊出版 「大統領になりたくなかった」

【ナイロビ共同】南アフリカマンデラ元大統領(92)の私信や日記などを収めた新刊が12日、出版された。反アパルトヘイト(人種隔離)闘争を主導し、南ア初の黒人大統領に選ばれたマンデラ氏は「私の意に反し、大統領就任を課せられた」と記し、当初は大統領だけでなく与党内の役職に就く意思もなかったことを明らかにしている。
 新刊はネルソン・マンデラ財団が編さんしたもので、タイトルは「自己との対話」。オバマ米大統領が序文を寄せ、計20カ国語で出版されるが、日本語版はない。
 獄中から家族にあてた手紙や、既に発表された自伝「自由への長い道」の未公開続編なども収録。前妻との確執をつづった手紙や、近年の南ア政界の腐敗に対する懸念を記した手記なども含まれている。
 同財団は新刊で、偶像ではない「私人としてのマンデラ氏」の姿が明かされているとしている。


47NWES 2010-10-12