古本屋の覚え書き

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『英語達人列伝 あっぱれ、日本人の英語』斎藤兆史(中公新書、2000年)



英語達人列伝―あっぱれ、日本人の英語 (中公新書)

「日本人は英語が苦手だ」という通念など、信じるに足らない。かつての日本には、驚嘆すべき英語の使い手がいた。日本にいながらにして、英米人も舌を巻くほどの英語力を身につけた「達人」たちは、西洋かぶれになることなく、外国文化との真の交流を実践した。岡倉天心斎藤秀三郎野口英世、岩崎民平、白洲次郎ら、10人の「英語マスター法」をヴィヴィッドに紹介する本書は、英語受容をめぐる日本近代文化史を描きだす。