2010-09-21 古典の「う」は「ん」? 抜き書き これらの語では、「う」と表記されている部分が、くせものなのです。平安時代では、撥音表記が確定していません。撥音に該当する部分を表記しなかったり、「む」や「う」で表記したりしています。ですから、「ちう」「こうこう」「ちりう」の「う」が、現在の「ん」の音に近い音を表わしていた可能性が大きいのです。 【『犬は「びよ」と鳴いていた 日本語は擬音語・擬態語が面白い』山口仲美〈やまぐち・なかみ〉(光文社新書、2002年)】 山口仲美