ダウ理論

 ダウは、トレンドを大きく3種、すなわち主要トレンド、二次的トレンドと小トレンドに分類した。彼の主たる関心事は、主要トレンドであり、これは通常1年以上、ときには数年間継続する。ほとんどの株式投資家にとって最も重要なのはマーケットの主要な方向性であるというのが彼の信条であり、彼は三つのトレンドをそれぞれ海の潮、波、波紋になぞらえている。
 主要トレンドは、潮に対する。二次的トレンドは潮によって作られた波にたとえられ、小トレンドは、波の波紋のようなものである。断続的に打ち寄せる波の最高到達点を杭で測定することで、潮の方向の測定が可能となる。仮に寄せる各波が、前の波よりさらに岸まで寄せるようであれば、依然として満潮である。波が退き始めて初めて、干潮に変わったことを知ることとなる。
 二次的トレンドは主要トレンドの調整局面とみなされ、通常3週間から3カ月間継続する。調整は、通常前段階のトレンドの1/3から2/3の戻しとなり、しばしば、半分つまり50%に及ぶ。
 小トレンドは、継続期間3週間未満で、2次トレンドの短期的な調整とみなされる。


【『先物市場のテクニカル分析』ジョン・J・マーフィー/日本興業銀行国際資金部訳(金融財政事情研究会、1990年)】


先物市場のテクニカル分析 (ニューファイナンシャルシリーズ)