古本屋の覚え書き

古い書評&今週の一曲

自閉症は「間(あいだ)の病」

 私たちが、人と人との問題を考える時、実は「間(あいだ)」を重視しています。私は、自閉症のような精神の病とは、「間(あいだ)の病」でもあると考えています。ですから、病的事態を単に個人の内部に生じた病変としてだけ見る立場からは、自閉症児の問題は充分に把握しつくせないのではないかと思います。


【『自閉症の子どもたち 心は本当に閉ざされているのか』酒木保〈さかき・たもつ〉(PHP新書、2001年)】


自閉症の子どもたち―心は本当に閉ざされているのか (PHP新書)