2010-08-10 見当識障害 抜き書き 見当識障害についても同様である。見当識の原語はオリエンテーションであり、オリエンテーリングも同じ語源である。痴呆の見当識障害は、時間、空間、人物の順に障害が進行するのが原則である。つまり、まず今がどのような季節であり、時間であり、曜日であるのかがわからなくなる。次いで、自分のいる場所がわからなくなる。さらに痴呆が深まると、身近な人さえだれであるかわからなくなる。 【『痴呆を生きるということ』小澤勲(岩波新書、2003年)】 小澤勲