見当識障害

 見当識障害についても同様である。見当識の原語はオリエンテーションであり、オリエンテーリングも同じ語源である。痴呆の見当識障害は、時間、空間、人物の順に障害が進行するのが原則である。つまり、まず今がどのような季節であり、時間であり、曜日であるのかがわからなくなる。次いで、自分のいる場所がわからなくなる。さらに痴呆が深まると、身近な人さえだれであるかわからなくなる。


【『痴呆を生きるということ』小澤勲岩波新書、2003年)】


痴呆を生きるということ (岩波新書)