古本屋の覚え書き

古い書評&今週の一曲

マンダラとは

 マンダラは、インド大乗仏教の最終ランナーだった密教が、絶対の真理と信じるところを、言葉ではなく、視覚をとおして、象徴的に表現しようと開発した図像である。心身の相関や極微と極大の相関を説く密教の立場からすれば、心の構造図とも、宇宙の構造図ともいえる。


【『マンダラとは何か』正木晃(NHKブックス、2007年)】


マンダラとは何か (NHKブックス 1090)