岡山県津山市の自宅で、生後約1か月の双子を殴り死傷させたとして、傷害致死罪などに問われた母親の無職小林真実被告(29)の裁判員裁判の判決が16日、岡山地裁であった。
高山光明裁判長は「更生に向けての周囲の協力が整っている」などとして懲役3年、保護観察付き執行猶予5年(求刑・懲役5年)の有罪判決を言い渡した。
判決によると、小林被告は昨年8月21日、自宅で長男の建太ちゃんの頭を平手で数回殴って脳内出血などで死亡させ、さらに同月17〜21日、次男の頭も複数回殴り、重傷を負わせた。
閉廷後の記者会見で、70歳代の裁判員経験者の男性が、小林被告にはほかに長女、次女もいることから「最初は厳罰と思ったが、公判を通じ母親なしで子どもは生きていけないと思った」と話した。