古本屋の覚え書き

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フランスはカルト判断基準を単純化した

 ある宗教団体をカルトと考えるか否かの判断基準は、ひとことで言うと、社会がすでに持ってる価値観からどこまで乖離しているかということです。フランス政府では判断基準を単純化して、その団体が地域社会、信者自身、信者の家族とトラブルを起こしているかどうかによってカルト認定の判断を行ないます。しかし、私の実感としてはそのような基準を当てはめてカルトの本質的な適宜とすることには違和感があります。なぜならその基準でいくと宗教でないどんな団体でもカルトとして認定できることになるからです。


【『スピリチュアリズム苫米地英人〈とまべち・ひでと〉(にんげん出版、2007年)】


スピリチュアリズム