アレクサンドル・コジェーヴ、J・クリシュナムルティ


 昨日、2冊読了。


 91冊目『権威の概念』アレクサンドル・コジェーヴ/今村真介訳(法政大学出版局、2010年)/スタンレー・ミルグラム著『服従の心理』を読んだ人は必読のこと。哲学性もさることながら、ロジックの脚力が凄い。がっぷり四つでみるみるうちに「権威」を土俵際まで追い詰めている。文中で多用されている注記も好ましいアクセントになっている。権威を父・主人・指導者・裁判官の4タイプに分け、「ありうべき全ての権威タイプの完全一覧表」64パターンを示している。学術書ではあるが実にスリリング。


 92冊目『大師のみ足のもとに/道の光』J・クリシュナムルティ、メイベル・コリンズ/田中恵美子訳(竜王文庫、1982年)/クリシュナムルティが13歳で著したいわくつきの作品。星の教団を解散した後の教えとは異質なものだ。それでも萌芽が垣間見える。読むのであれば参考程度にすべきで、言葉を額面通りに受け止めるべきではない。クリシュナムルティ本はこれで38冊目。