独創技術とは粘り強い努力

 はなはだしい発明物語など、私には無縁なものである。独創技術とは、地味で、地道な努力のうえにようやく発現するものだと思うからである。
 物にたとえれば、万里の長城のように、といえようか。阿呆のように、とことん物事にこだわり、考え抜き、気の遠くなるような営みをコツコツと積み重ねる。途中であきらめることは許されない。妥協も許されない。あきらめず、ごまかさず、粘り強い努力だけが最後にものをいう。


【『独創は闘いにあり』西澤潤一(プレジデント社、1986年/新潮文庫、1989年)】


独創は闘いにあり 独創は闘いにあり
(※左が単行本、右が文庫本)