ローマ法王、涙ながらに謝罪 性的虐待の被害者に

 カトリック聖職者による未成年者への性的虐待問題で、ローマ法王ベネディクト16世は18日、訪問先の地中海の島国マルタで、虐待被害者の男性8人と会談、涙ながらに謝罪した。今年に入り世界各地で次々とこの問題が報告されて以来、法王が被害者と会うのは初めて。DPA通信などが伝えた。
 性的虐待問題では、米国で虐待を隠ぺいしていたとして法王を裁判の証人として呼ぶ要求が出たり、英国で法王の逮捕を求める運動が始まるなど法王とバチカンの権威は失墜しており、会談により事態沈静化を図る狙いがあるとみられる。
 法王は8人とともに祈った後、「遺憾と悲しみ」の意を伝えた上で、事件の徹底的調査と責任者の処罰を約束。被害者の一人によると、法王は目に涙を浮かべていたという。8人は30代と40代で、いずれも少年時代に聖職者に虐待を受けたと主張している。
 これに先立ち法王は約1万人の信者らを前にミサを執り行った。


共同通信 2010-04-19