古本屋の覚え書き

古い書評&今週の一曲

伊勢崎賢治「誰もペシャワール会を批判はできない」


 伊勢崎賢治の皮膚感覚が凄い。まったく思案するところがない。まるで、「熱い」「冷たい」と言っているような趣すらある。その上実に淡々と答えている。一方、インタビュアーの神保哲生の声の弱さはジャーナリストとして致命的だ。相手に届く声の響きがない。まるで独り言だ。