古本屋の覚え書き

古い書評&今週の一曲

『危険な歌 世紀末の音楽家たちの肖像』八木啓代(幻冬舎文庫、1998年)



危険な歌―世紀末の音楽家たちの肖像 (幻冬舎文庫)

 キューバ革命からペルー大使館人質事件まで、政情不安と経済難にあえぐ中南米の国々。しかしその一方で、ステップを踏んで人々は歌う。彼らにとっての歌とは癒しなのか、それとも武器なのか。メキシコ、キューバ、チリ……。あてどない放浪の道程と、アーティストたちとの心のふれあいを綴った、一人の日本人女性シンガーによる音楽紀行エッセイ。