J・クリシュナムーティー


 1冊読了。


 35冊目『英知の探求 人生問題の根源的知覚』J・クリシュナムーティー/勝又俊明訳(たま出版、1980年)/原書は1972年刊。前半は1970年にスイスのザーネンで行われた講話で、後半は討論会が収められている。訳が少しぎこちない。注目すべきは討論で、通りいっぺんに読んでしまうと散漫な印象を受けてしまう。だが、ここに思想を伝える難しさがあるのだ。そしてクリシュナムルティは厳しい姿勢で臨んでいる。読んでいても質問の意図がわかりにくい。言葉が思想に追いつけないのだ。それでも尚、クリシュナムルティは言葉をまさぐるようにして対話を続ける。時に焦りや苛立ちも見受けられ、生々しい雰囲気を再現している。クリシュナムルティ関連はこれで24冊目の読了。