古本屋の覚え書き

古い書評&今週の一曲

元祖どっきりカメラ 暴力学園 ガッツ石松(35)


元祖どっきりカメラ」という醜悪な番組があった。それからというもの、騙(だま)される人を観て視聴者が笑うという文化が形成されてしまった。これは、ガッツ石松が35歳の時に撮影されたもののようだ。一人では何もできない若者達が、集団となるや否や暴力性を発揮する。暴徒の群れを押しとどめるのは、それを上回る暴力性か、あるいは慈悲しかない。ガッツ石松が立派だと思ったのは、拳で殴らなかったことだ。ビンタを張ったのは、やはり彼が正真正銘のボクサーである証拠といえよう。その後バブル景気を経て、テレビは「やらせ」や「インチキ」を平然と行うようになる。大掛かりな仕掛けの詐欺といってよかろう。