古本屋の覚え書き

古い書評&今週の一曲

大乗仏教は一切の二元対立を否定

 とすれば、如来の無上正等覚において見られる(証される)世界は言語を離れた世界であり、あえて言語でもって表現すれば、一切の二元対立の否定という形になることが『法華経』という、大乗仏教の最も代表的な経典に確認されたであろう。それこそが大乗仏教の根本にあり、大乗仏教はひとえにこれをめぐっての物語なのである。


【『仏教は本当に意味があるのか』竹村牧男(大東出版社、1997年)】


仏教は本当に意味があるのか