2冊挫折。
挫折5『道元 自己・時間・世界はどのように成立するのか』頼住光子〈よりずみ・みつこ〉(NHK出版、2005年)/道元の文章がどうも肌に合わない。20ページほどで挫ける。
挫折6『あなたと共に逝きましょう』村田喜代子(朝日新聞出版、2009年)/活字が太くて読みにくい。村田喜代子を初めて読んだが、文章に独特の臭味がある。「夜、風呂上がりの義雄が私のところへやってきた」――この書き出しが最悪。義雄と語り手の関係性が書かれていないため、「私のところ」が住まいを指すのか、位置を意味するのかがわからない。夫婦が温泉旅行に行く件(くだり)で筋運びがもたついている。面倒になって読むのをやめた。これまた20ページほど。