カーリン・アルヴテーゲン


 1冊読了。


 2冊目『』カーリン・アルヴテーゲン/柳沢由美子訳(小学館文庫、2005年)/アルヴテーゲンのデビュー作だ。彼女は二人目の子供を身ごもっている時に実兄を亡くしたという。生まれ来る新たな命と失ってしまった命の板挟みに遭遇し、アルヴテーゲンは精神状態に変調を来した。苦悩を打ち破るために彼女はペンを執った。そしてこの作品が完成した。主人公のペーターも著者同様、パニック発作に悩まされている。これは蘇生の物語だ。そして、アルヴテーゲンは書くたびに新たな精神の扉を開くことだろう。軽々しくミステリという枠にはめ込むことが不可能な作家だ。