資本主義と罪の意識

 このほかいろいろな論文をしらべてみると、初期の資本主義がさかんになってきて、キリスト教で禁じているようなさまざまな現世の利欲を追求し富や地位を築く信者が増加してくるにつれて、地獄はいきいきとした残忍なものになっていくようです。それはひとつには人びとの間に罪の意識が強まってくるからでしょうし、またいっぽうでは救われたいという願望もはげしくなってくるのであろうと思われます。


【『イメージを読む 美術史入門』若桑みどり筑摩書房、1993年/ちくま学芸文庫、2005年)】


イメージを読む―美術史入門 (ちくまプリマーブックス) イメージを読む (ちくま学芸文庫)
(※左が単行本、右が文庫本)