古本屋の覚え書き

古い書評&今週の一曲

宮崎英修


 1冊挫折。


 挫折90『日蓮とその弟子』宮崎英修〈みやざき・えいしゅう〉(毎日新聞社、1971年/平楽寺書店、1997年)/最後まで目を通したものの、半分ほどは飛ばし読み。日蓮の死去および死去後の資料(日興が書いた「御遷化記録」など)が目を引いた。読み物としての面白さは皆無で、一般人が読んでもチンプンカンプンであろう。日蓮は亡くなる直前に6人の高僧を指名した(六老僧)。だが結局、この6名は袂を分かった気配が濃厚である。日蓮は、クリシュナムルティが説いた「反逆者」そのものだった。