古本屋の覚え書き

古い書評&今週の一曲

デイビッド・J・リンデン、ジャコモ・リゾラッティ、コラド・シニガリア、湯浅治久


 2冊挫折、1冊読了。


 挫折85『つぎはぎだらけの脳と心 脳の進化は、いかに愛、記憶、夢、神をもたらしたのか?』デイビッド・J・リンデン/夏目大〈なつめ・だい〉訳(インターシフト、2009年)/24ページで挫ける。テンポが悪い。


 挫折86『ミラーニューロン』ジャコモ・リゾラッティ、コラド・シニガリア/柴田裕之訳、茂木健一郎監修(紀伊國屋書店、2009年)/22ページで挫けた。ちょっと難し過ぎる。こりゃ学術書だな。


 119冊目『戦国仏教 中世社会と日蓮宗』湯浅治久(中公文庫、2009年)/歴史的事実の記述に傾き過ぎだと思う。著者なりの絵が描けていない。特に後半の失速が目立つ。中山門流の話題が中心となっている。「戦国時代の日蓮宗」といった内容で「戦国仏教」というキーワードが説明不足だ。この時代は寺請制度前夜に当たるので、鎌倉時代との相違を俯瞰することが求められる。