古本屋の覚え書き

古い書評&今週の一曲

『鳥のように、川のように 森の哲人アユトンとの旅』長倉洋海(徳間書店、1998年)



鳥のように、川のように―森の哲人アユトンとの旅

 アユトンの体には美しき森の記憶がある。長倉洋海がそれを「詩」として「知」として見事に結像させた。二人の旅は、いわば、人の記憶の宝さがし。かけがえのない言葉と風景に、魂が洗われた。静かに、深く得心した。