古本屋の覚え書き

古い書評&今週の一曲

下園壮太


 1冊挫折。


 挫折60『目からウロコのカウンセリング革命 メッセージコントロールという発想下園壮太〈しもぞの・そうた〉(日本評論社、2008年)/『相談しがいのある人になる 1時間で相手を勇気づける方法』よりもテクニカル面が強い。各章ごとで「つぼみたちへ」と題して、現役カウンセラーにアドバイスを施している。何という趣味の悪いタイトルだろう。下園は現場主義で理論よりも実践を重んじる傾向があるため、理論的な展開が拙い。やや、「結果オーライ」的な姿勢を感じてしまう。「本物の人物は必ず理論を生み出す」というのが私の持論だ。