多田茂治、藤井厳喜


 1冊挫折、1冊読了。


 挫折50『石原吉郎「昭和」の旅多田茂治(作品社、2000年)/『内なるシベリア抑留体験 石原吉郎・鹿野武一・菅季治の戦後史』の後に書いておきながら、二番煎じ以下といった内容だ。我慢しながら100ページほど読んだが、読むだけ無駄だった。最終章の「北鎌倉」もざっと目を通したが、スカスカの文章。石原吉郎にもたれながら、そのまま倒れてしまったようなクソ本だ。多田茂治という人物はまったく信用ならない。


 103冊目『ドンと来い! 大恐慌藤井厳喜〈ふじい・げんき〉(ジョルダンブックス、2009年)/これはamazonで偶然見つけた作品。派手な表紙に福助顔の著者が写っているが侮ってはいけない。日本人の経済モノとしては増田俊男以来の衝撃を受けた。紙質もよく、脚注も行き届いており、各章のまとめページという配慮もグッド。唯一の瑕疵(かし)は誤字が多いこと。それもゴシック体の肝心なところに出てくる。ジョルダンっていう会社は緊張感が無さすぎる。世界経済を学びたいなら、まずはこの一冊で十分だ。よくもまあ、これだけの内容を一冊に詰め込んだものだ。