『百と八つの流れ星』丸山健二(岩波書店、2009年)


千日の瑠璃』(文藝春秋、1992年/文春文庫、1996年)と似て非なるスタイルか? チト、食指が動く。それにしても、岩波書店からの刊行とは驚いた。


百と八つの流れ星〈上〉 百と八つの流れ星〈下〉

 どれほど凡庸な日常、懊悩に満ちた生活、不運に翻弄される生涯であろうとも、人生には闇を走る閃光にも似た煌めきの一瞬が訪れる。突然の啓示、突き上げる衝動、底なしの恍惚、天地との交感、絶望を転覆させる憧憬……。作家生活40年を越え、なおも創作の鉱脈を掘り続ける著者が、戦後から現在までのさまざまな日本を舞台に、老若男女、獣や鳥たちの、命輝く一瞬を百八の物語に凝縮する。書き下ろし短篇百八話を上下2巻に収録。