古本屋の覚え書き

古い書評&今週の一曲

『知覚の呪縛 病理学的考察』渡辺哲夫(ちくま学芸文庫、2002年)



知覚の呪縛―病理学的考察 (ちくま学芸文庫)

 重篤分裂病者の言葉に徹底的に耳を傾け、その世界に身を投じ、自らを変容させ、その変容を論理的に記述、分析、哲学的考察を加えることで、初めて立ち現れてくる分裂病者の世界。私たちが抱く「分裂病」の一般的イメージを根底より破壊する衝撃の一冊。