大岡昇平、恩田勝亘、マーク・レーン


 1冊挫折、2冊読了。


 挫折42『野火大岡昇平創元社、1952年/新潮文庫、1954年)/『石原吉郎詩文集』で紹介されていた一冊。文体が肌に合わなかった。50ページほどで挫ける。旅人さん、すんません。


 88冊目『東京電力 帝国の暗黒』恩田勝亘〈おんだ・かつのぶ〉(七つ森書館、2007年)/期待したほどではなかった。多分、書けないことも多かったに違いない。原発事故の隠蔽体質に関する資料的内容。それでも尚、社会の仕組みを知るためには有益な作品である。佐藤優帯文を書いている


 89冊目『人間の崩壊 ベトナム米兵の証言』マーク・レーン/鈴木主税〈すずき・ちから〉訳(合同出版、1971年)/何と読み終えるのに一年ほど掛かってしまった。これは、メールマガジン「PUBLICITY」で竹山哲朗さんが紹介していた一冊。読むこと自体に勇気を必要とする内容。ベトナム戦争で米兵が何を行ったか。惨(むご)たらしい拷問と殺戮、そしてナパーム弾による焼き尽くしであった。もはや人間以下、獣以下の所業だ。そしてアメリカは、自分が育てた兵士が帰還することで、暴力と犯罪を国内で抱え込む羽目となった。因果応報。