古本屋の覚え書き

古い書評&今週の一曲

高橋克彦


 1冊読了。


 75冊目『時宗 巻の弐 連星高橋克彦NHK出版、2000年/講談社文庫、2003年)/引き続き主役は北条時頼である。文章の味わいという点では少々物足りないが、サービス精神でぐいぐい読ませる。中島敦テイストが欲しいところ。蒙古の影が忍び寄る中で、時頼は日蓮から「立正安国論」を受け取る。バイタリティ溢れる日蓮像が面白い。