1冊挫折。
挫折36『迷走する物理学 ストリング理論の栄光と挫折、新たなる道を求めて』リー・スモーリン/松浦俊輔訳(ランダムハウス講談社、2007年)/「光は年をとらない」のコメントで「おや?」さんから薦められた一冊。序論で挫けた。多分、いい本である。著者の真摯な態度と誠実な人柄が伝わってくる。しかしながら、やはり気分が重くなる。現代物理学に対して否定的な主張が450ページあまりも続くのだから。しかも、A5版という大きさ。きっと言葉を選んで慎重な議論が展開されているのだろう。だからこそ、これだけの分量になったと考えられる。そして、堪(こら)え性のない私はあっさり兜を脱いだ、というわけ。