古本屋の覚え書き

古い書評&今週の一曲

ないものねだり

 病人は言葉につまりました。いままでまったく気がつかなかったのですが、いつでもそこにないものばかりを欲しがる癖がついてしまったので、さて、いまなにを一番欲しいかということをはっきり、すぐ言うとなると、どうしても言えないのでした。


【『少女パレアナエレナ・ポーター村岡花子訳(角川文庫、1962年)】


少女パレアナ (角川文庫クラシックス)