古本屋の覚え書き

古い書評&今週の一曲

呉子


 1冊読了。


 53冊目『呉子尾崎秀樹〈おざき・ほつき〉訳(中公文庫、2005年)/高価な本だ。わずか120ページ足らずの文庫本が760円もする。ま、それ以上の価値があるのは確か。内容は文句なし。ただ、構成に難あり。書き下し文が最後にまとまっているのだ。これは不親切だ。翻訳文と交互に掲載するのが王道に決まっている。出版社の間抜けぶりは嘲笑に値する。