古本屋の覚え書き

古い書評&今週の一曲

ドーマル、加藤雅俊


 1冊挫折、1冊読了。


 挫折16『類推の山』ドーマル/巖谷國士〈いわや・くにお〉訳(白水社、1978年)/一昔前の左翼みたいな小難しさを感じた。澁澤龍彦が偏愛した作品らしいが、私は元々澁澤龍彦にすら興味がないのだ。


 48冊目『一目でわかる! 必ず見つかる! ホントのツボがちゃんと押せる本』加藤雅俊(高橋書店、2008年)/身内に障害者がいるので、何か役に立つかなと思った次第。私自身は生まれてよりこのかた、ただの一度も肩凝りの経験がない。床屋のマッサージですら、くすぐったくて我慢できないほど。それゆえ、マッサージとも無縁である。セルフ・マッサージの入門編といった内容。骨の透過イラストが挿入されているので、ツボの場所が実にわかりやすい。難点は、項目が症状別となっているため、重複しているツボが多いところ。でも、まあ1000円しないのだから許せる範囲だ。花粉症や生理痛に効くツボなんてのまで載ってて驚いた。