古本屋の覚え書き

古い書評&今週の一曲

『鎌倉佛教 親鸞と道元と日蓮』戸頃重基(中公新書)



鎌倉佛教 親鸞と道元と日蓮

 乱世の厳しさが「信心」を決定させた中世の社会的背景を捉えつつ、体験的に仏教を追求し、新しく法灯を掲げた、親鸞の叙情的人間性と愛欲の葛藤、道元の深い論理の思索、日蓮の苛酷な受難の生涯にみる自己形成への奮闘と彼らの信仰の諸相を比較検討する。