古本屋の覚え書き

古い書評&今週の一曲

交通事故に関するリンク


 師走は一年で最も慌しい時期である。師匠が走っているくらいだから、皆が皆、先を急いでいる。自動車も自転車も乳母車もスピードを出している。ところが歩行者は寒さで動きが鈍くなっている。当然、事故が起こりやすい状況が生まれる。一年の締め括りに事故を起こしてしまっては元も子もない。賢者は平穏な中で最悪の事態を想定し、愚者は最悪の事態となってから僥倖(ぎょうこう)を願う。


 ここ数年、交通事故死亡者数が減っているが、警察が喜んで発表するような情報を鵜呑みにしてはいけない。ご存じの方もいるだろうが、交通事故死亡者の定義は、事故発生から24時間以内となっている。つまり、2日目以降の死亡はカウントされていないのだ。ここから推測できるのは、救急治療・医療技術の向上によって数十時間程度の延命が可能となったことであろう。重傷者数の増加がそれを物語っている。警察庁が発表しているのは、「交通事故が原因で24時間以内に死亡した人が減っている」というだけの話である。


 まず、ドライバー諸氏は最初のリンクを必読のこと。