古本屋の覚え書き

古い書評&今週の一曲

吉永良正、ウィリアム・パウンドストーン


 2冊挫折。


ゲーデル・不完全性定理 “理性の限界”の発見吉永良正/数学的要素が強くて、ついてゆけず。構成という点から見ても、やはり高橋昌一郎が優れていることがよくわかる。吉永良正は書き手としては素晴らしいのだが、数学の俯瞰の仕方が私に合わなかったといった印象。60ページほどで挫ける。


選挙のパラドクス なぜあの人が選ばれるのか?ウィリアム・パウンドストーン/これ、いい本なんだよね。テーマが秀逸な上、アプローチの仕方も万全。ゲーデルに関する記述もある。にもかかわらず読むのが辛い。どうしてなんだろ? 理由は不明。該博な知識が無味乾燥に感じるのは確かだ。公平な投票スタイルを真摯に追求している。少し読んだだけで、投票率の高低よりも投票法を考え直すべきだと気づく。