ハンス・リューシュ、野矢茂樹


 1冊挫折、1冊読了。


医療の犯罪 一〇〇〇人の医師の証言』ハンス・リューシュ/訳者が太田龍だった。気づかなかった。甲田光男(日本動物実験廃止教会会長)による「動物実験を廃止せよ」という文章が冒頭に掲載されているのだが、これがまた胡散臭い文章なんだよ。自分が考案した「生菜食療法」の宣伝文みたいになっている。本書で問題にされているのは動物実験であり、これを「医療の犯罪」としている。確かに動物実験で成功したからといって、そのまま人間の治療に役立つとは限らない。着眼点はいいと思うのだが、主張の仕方が左翼っぽくて気に入らず、挫けた次第。


無限論の教室野矢茂樹/大学の講義を模した無限論入門。結構難解な箇所もあったが何とか読了。無限とは果てしない量と思いがちだが、0と1の間にも無限は存在する。最終章でゲーデル不完全性定理が登場する。これも決してわかりやすい代物ではない。「あとがき」によれば、隠し味はウィトゲンシュタインだそうだ。