2冊挫折、1冊読了。
『はじめての“超ひも理論” 宇宙・力・時間の謎を解く』川合光/50ページで断念。専門用語に付いて行けず。
『利己的な遺伝子』リチャード・ドーキンス/満を持して読んだつもりだったが、小見出しがなく、一つの章が長過ぎる。文章のリズムも合わない。時折、盛り込まれる砕けた調子が、酔っ払いのようで気持ち悪い。この本は、気力・体力が充実している時に再読する予定。
『カミとヒトの解剖学』養老孟司/これは面白かった。季刊『仏教』の連載記事。脳からアプローチする生と死といったテーマが大半だが、文学論もある。視点が斬新。ただこの人の悪い癖で、文章が紛らわしくてスッキリしない。死体を相手に仕事をしているせいだと思われるが、鼻につく独白調があちこちに散見される。養老氏の著作はいずれも「閉じた世界」に映る。