たばこ:17歳、しかめ面で買えたゼ 認証機が誤認、福島県警補導
福島県喜多方市内で9月中旬、たばこを持っていたとして県警喜多方署に補導された市内の無職少年(17)が、顔認証機能付き自販機でたばこを買ったと話していることが分かった。「顔をしかめたら買えた」と話しているという。
顔認証機能付き自販機は、カメラに顔を撮らせ、しわなどから大人かどうかを識別して販売する。県警少年課によると、少年は顔をしかめるようにして機械に顔を認識させ、大人と誤らせたらしい。
県たばこ販売協同組合連合会によると、顔認証機能付き自販機は雑誌の顔写真などで買える場合もあるという。一重靖夫会長は「年配の男性が丸刈りのため、子供と判断されて買えなかったという話も聞いた。顔認証機能の精度に問題があるのではないか」と話した。
【毎日新聞 2008-09-27】
いやあ、笑った笑った。どうせなら、しかめっ面の少年と丸刈りのオヤジの顔写真も掲載すべきだったな。想像するだけでも楽しい時間を過ごせるよ。私は土曜の午後の全てを費やして、この二人の顔を思い描くことに決めた。
たばこ自販機はご存じのように、「taspo(タスポ)」という成人識別ICカードがなければ、自販機では買えなくなった。私のドイツ製の財布には既にカードを入れる空き容量がないので、タスポははなっから無視することに決めた。
神奈川県では受動喫煙防止のために、公共の場での禁煙条例を制定しようとしている。これが全国的に広まれば、顔認証機能付き自販機はそのまま、指名手配写真製造機となることが愛煙家の間で懸念されている(ウソ)。
受動喫煙がこれだけ問題視されているのに、受動排気ガスがそれほど問題にならないのは、どうしたわけか? やはり、日本たばこvsトヨタ、ホンダ、日産、マツダ……という広告主の勢力図を考えると、戦わずして自動車メーカーに軍配が上がろうというもの。
何とはなしにしかめっ面の少年少女が増えそうで、この国の行く末が案じられる。