古本屋の覚え書き

古い書評&今週の一曲

浅尾美和続報

 中日新聞が訂正記事を書くようだ。多分、訂正はしても反省はしないことだろう。

 東京中日スポーツの担当デスクは、「確かにちょっと厳しい書き方だと思います」として、08年9月10日に訂正のコラムを出すことを明らかにした。
J-CASTニュース 2008-09-09】


 メディア関係者ってえのあ、人格障害の傾向が強い。閉ざされた業界内で他人の悪口を垂れ流しているうちに、自分達が正義であると勘違いしているのだろう。担当デスクの発言は、「他人のゲロよりは、自分のゲロの方が汚くない」といった感覚を示している。


「親の死に目にも会えない。プロとはそういう覚悟を持って戦う“特殊な人”だと思っている」と書いた井上学記者は、「芸能人を扱うがごとく、周囲が過保護になってしまってはならない」と浅尾選手を斬って捨てた。芸能人を追っかける少年少女以上に、浅尾選手に依存している自分の姿を彼は自覚していないようだ。


 担当デスクは続けて、自分達のゲロについてこう釈明する――

「ツアーの主催者からは、棄権の詳しい理由を知らされていませんでした。『妹が急死した事情があります』と言われていれば、コラムの内容も違ったでしょう。亡くなられたので、過敏に反応する一般の方はいらっしゃると思います」
J-CASTニュース 2008-09-09】


 つまり、わかりやすく翻訳すれば、「俺達には、どんな理由も隠しちゃダメだぜ。いつでも、どんなことでも書けるのだからな」という脅迫文となる。「過敏な反応」は井上記者の記事に向けられるべき言葉である。


 東京中日スポーツの広告主と購読者が、かような傲慢ぶりを支える結果となっている。よくよく熟慮すべきだ。