振り込め詐欺 最悪ペース 04年上回る勢い 警察庁が対策室
振り込め詐欺の被害が過去最多のペースになっていることから、警察庁は11日、同庁に「振り込め詐欺対策室」(室長・安藤隆春次長)を設置した。同日、第一回の会合を開き、安藤室長が「抜本的な取り組みをしなければ撲滅はできない」と訓示した。
被害の拡大防止を最優先に、詐欺グループの一網打尽を狙って内偵に時間をかける従来の捜査手法を見直し、摘発のスピードアップを図るほか、高齢者を対象とした広報、啓発活動を推進。金融機関などにも、現金自動預払機(ATM)周辺を妨害電波などで通話できなくしたり、ATMでの一日当たりの利用限度額を引き下げたりするよう求める。
警察庁によると、今年1月から4月までの被害額は、前年同期比約1.7倍の約112億円。過去最悪だった2004年の年間284億円を上回るペースとなっている。
特に年金などの還付があるなどと、うそを言って、携帯電話で高齢者に指示してATMを操作させ、口座間送金させる「還付金詐欺」が急増。
被害額は今年1月から4月までに約24億3000万円と前年同期の4倍以上に増加している。
【東京新聞夕刊 2008-06-11】
国家の基本的な役割は「国民の生命と財産を守る」ことである。つまり、日本は国家の態をなしてないということだ。多分、政治家や官僚の連中は「騙される方が悪い」と思っているのだろう。盗聴法があるのだから、暴力団の通話は全部盗聴すればいい。また、詐欺は再犯率が高いので、詐欺犯のデータベースを銀行が共有すべきである。そして、ベルの代わりに「振り込め詐欺にご注意下さい」という音声が鳴る電話をメーカーにつくってもらいたい。更に、ATMはすべて指紋認証にすればよし。