久し振りに24時間テレビ(日本テレビ系列)を見た。先ほど、萩本欽一氏のゴールシーンも見た。
あの“仲間意識”はファシズムに近いと私は思う。「あんまり感動しませんでした」とは絶対に言えないだろう(笑)。番組自体が「感動を強要する装置」と化している。
私は道産子ということもあって、祭りが苦手だ。北海道の場合、祭りというのは出店がメインで、御輿(みこし)を担ぐ文化がない。上京してから幾度となく御輿を目にしてきたが、“群れて”いるようにしか見えないのだ。所詮、農耕民族によるストレスのはけ口ではないのか。
大体、60歳を越えている人に、70kmもの距離を24時間も走らせること自体が虐待であろう。オファーを受けた側は、広告効果などを皮算用して断りにくい。その上、走り出してしまえば、否応(いやおう)なしで衆目に晒(さら)されるのだ。無理に無理を重ねることは誰でも予想できる。そこまで計算した上で、番組側は白羽の矢を立てているのだ。