ロシア国民の3割、天動説信じる 「恐竜時代に人類」も
「太陽は地球の周りを回っている」――。ロシアで国民の約3割がこう信じていることが明らかになり、関係者の間に衝撃が広がっている。有力紙イズベスチヤがこのほど、全ロシア世論調査研究所から入手した調査結果として伝えた。
調査はロシアの153都市で、1600人を対象に基本的な科学知識を試す形で行われた。
この結果、天動説を信じている人は28%に上った。ほかに「放射能に汚染された牛乳は煮沸すれば飲んでも安全」との回答が14%、「人類は恐竜時代に既に出現していた」との回答が30%に上った。
また、科学的な知識だけを信じる人は20%しかおらず、あとは魔法を含む何らかの超自然的な力の存在を信じていることも明らかになった。
【時事通信 2007-04-22】
知識と金は、持てば持つほど他人を見下すようになる性質がある。この記事を読んで、「ケケッ」と嘲笑った人は“知識の奴隷”といってよい。
日本人の殆どは、地球が太陽を中心に回っていることを知っている。しかしながら、それを実際に確認した人は殆どいない。つまり、学校で教えられたことを“信じている”に過ぎないのだ。
コミュニティというのは、ある共通したルールで営まれている。それが、非科学的なものだとしても、さしたる不都合はない。大切なのはルールが支配しているかどうかである。
知識と金は、人生や心の豊かさを保証するものではない。そこに気づくことの方が大事だ。