古本屋の覚え書き

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栃木リンチ殺人事件

 宇都宮地裁(柴田秀裁判長)は、警察の捜査怠慢と被害者が死亡したことの因果関係を認め、県と加害者に1億1270万円の支払いを命じた。賠償額の内、約9600万円について県警の連帯責任があるとした。


 事件の詳細については以下のページに詳しい。


 何と、加害少年3名の内の一人は、県警本部に勤務していた人物の息子だったと書かれている。


 それにしても酷(ひど)い。酷過ぎる。警察署にいた父親の携帯電話に息子(被害者)から連絡があった。父親は、警察署員に直接、被害の状況を聞いてもらおうと、携帯電話を手渡した。この時、馬鹿な警官は、「石橋警察署だ」と名乗った。今日の報道によれば、加害者はこれで逃げられないと観念し、殺害に踏み切ったという。


 裁判の途中で母親は無念の死を遂げた。遺された父親の孤軍奮闘によって、何とか今日の判決に漕ぎつけることができたのだ。


 被害者は、自分が埋められる穴を見つめながら、「生きたまま埋めるのか。残酷だな」と呟いた。これが、19年間の生涯で最期の言葉となった。2ヶ月間にわたって、熱湯を浴びせられ、スプレー缶の炎に焼かれた挙げ句、あっさりと殺された。


 当時の栃木県警本部長が本を出してる模様。


広畑史朗」で検索したところ、以下のページがヒット。


 私は、いつも不思議に思うのだが、なぜ、警察署員の名前を公表しないのか? 毎度のことながら、公務員や官僚の名前が出て来ないのはおかしい。大体、この事件の損害賠償だって、税金から支払われるんだよ。栃木県民は一揆を起こすべきだ。