古本屋の覚え書き

古い書評&今週の一曲

『ギャングスター・ナンバー1』

 タイトルが駄目。ポール・ベタニーは、『時計じかけのオレンジ』に出ていた頃のマルコム・マクドウェルにそっくりなんだが、老いたマクドウェルとは似ても似つかない。このギャップは、かなり痛い。この手の顔は日本人から見ると、まさに赤鬼。


 まあ、相手の親分を殺すシーンが、やや目新しいぐらいで、後はどうってことないね。2000年の作品とは思えないほど古めかしい映像。


 ギャングとは名ばかりで、狭い世界で生きるサラリーマンそのものだよ。